レジェンドストーリー

STORY.88
2019年下半期レジェンドストーリー銅賞N.H
対象ストーリー
令和元年 10月度 ASA駒沢 

この日はあらかじめ一週間のお試し読みをしていただいたお客さまのお宅へ訪問する2日目でした。
前日は初日にもかかわらず体調がすぐれず、目標にしていた3件にあと一歩及ばず悔しい思いをしました。
2日目なのでチーム全体の数字のもかかわり、最低でも昨日できなかった目標の3件は絶対にやらないといけないという状況でした。
何とか18時ごろに3件目のご契約を頂き自分の目標は達成できたのですが、携帯を開いて全体の状況を見てみると2日目の目標に対してはあと1件足りていません。
まだ時間は残っているので引き続き軒並み訪問したのですが思うようにはいかず、帰店時間まで残り40分と迫ってきてしまいました。
とにかく何とかしようと思い地図を見ながら次のお宅に訪問しようとしたときあることに気が付きました。
今自分が経っている場所のすぐ近くに昨日から何度か訪問してずっと留守だったお宅があるのです。
これが最後のチャンスだと思い急いでそのお宅に伺いインターホンを押すもやっぱり出てきません。
せっかく来たのにここで帰るわけにはいかず、迷惑かなと思いながらも直接ドアをノックしてみました。
するとものすごく小さな声で「どうぞー」と聞こえたので恐る恐るドアを開け、こんばんはーと中をのぞくとそこには80代ぐらいの奥様が座っていたのです。
私は「夜分遅くに申し訳ございません。朝日新聞です。」と名乗ると急に目の前にいた奥様の表情が変わりものすごく気持ちのいい笑顔でちょっと待ってねと言い奥から「これは文明堂のお菓子」「これも飲んで」「これもあげる」と玄関いっぱいにたくさんのものを出してくれました。
私は今のこの状況に理解ができずどうしていいか分からなくなったので一旦落着きもしかすると人違いをしているかもしれないと思ったので「これは受け取れないのでお気持ちだけありがたくいただきます、ありがとうございます」とお話しました。
それから朝日新聞をご購読いただけないかというお話をすると、奥様は「朝日新聞はあまり読まないけど恩があるから読んであげる」とすぐにお返事を頂けたのです。
ご契約を頂けたことは非常にありがたかったのですが、なんだか誤解されているのではないかと心配になりちゃんと奥様にお話を伺ってみると以前に散歩をしていた時に急に体調が悪くなりその場に座り込んでしまったことがあったようです。その時に朝日新聞のジャージを着た方がコーラを買ってきてくれて名前も言わずに親切にしてくれたことがあったとのことです。

自分自身の営業力ではありませんが、お店の方の暖かさ、それを忘れずにずっと感謝している奥様の気持ち、色々なドラマが詰まっているご契約に助けていただいた1日となりました。ありがとうございます。

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