レジェンドストーリー

STORY.64
2016年下半期レジェンドストーリー銀賞O.T
対象ストーリー
平成28年 11月度 ASA国立

ASA国立店に入店したときの話です。その日は、吹奏楽の写真を届けての営業中心の日でした。確実に面談できるようにあらかじめお客様にお電話をかけてから訪問するように心がけていましたが、去年も営業に行って断られたリピーターの家も多く前半から苦戦の続く日です。
とある1件のお宅に「お写真をお届けしたいのですがいらっしゃいますか?」と電話をすると奥様が「それって営業来るんですよね!いるかどうかは今日はわかりません!!」とかなり警戒をされているご様子。私は「大丈夫ですよ」と伝えるも、一方的に電話を切られる感じの対応でした。私はこの奥様には無理に営業せず、届けるついでに少し声をかける程度にしておいたほうが良さそうだなと思い、何件か他の家を回った後にそのお宅へ向かうことにしました。
ある程度の家を訪問し、先ほどのお宅に向かい家の前にたどり着くとハッとしました!なんとそのお宅は1年前に同じ吹奏楽の営業でお伺いし、断られたところだったのです。その時も、ものすごく警戒心が高く、お客様の懐に入るのにも一苦労。お話してみると昔から新聞屋に対して嫌な思いしかないということで信用していただくのにかなり時間がかかったお客様でした。私はその奥様に中学生のお子様がいらっしゃったので、新聞が役立つことなど丁寧に説明し、少しでも今までの新聞営業に対する印象を払いぬぐいたいという思いで、アプローチブックを使って説明したのを覚えています。結果的にはその時すぐの契約はいただけませんでしたが、最後は決して悪い感じではなく吹奏楽をやっていること、受験のことなどを含め「新聞を読ませたい気持ちはある」と良いお返事をいただくことができました。
私はちょうど1年前のことで、しかも先ほどの電話の感じだときついだろうなぁ、、、と思いながらもクレームだけは出さないよう、写真だけはお渡しして帰ろうと思いました。恐る恐るインターフォンを押すと、少々お待ちくださいと奥様が出てこられました。私は去年のことを思い出し「今年もお届けに参りました。去年はすみませんでした。また私がお届けすることになりまして、、、多分去年と同様、いらないかもしれませんが一応キーホルダーとかプレゼントできるキャンペーンをやってまして、、、やはり今年もいらないですよね?」とさりげなくお伺いすると奥様が「とります、とりあえず3ヶ月入れてください」
・・・私は思いもよらない突然の言葉に驚き言葉を失いました。そしてすぐさま我に返り「えっ?取って頂けるんですか?」と聞き返します。すると奥様は「はい、とります。とりあえず3ヶ月だけですけど」とやっぱり聞き間違えではありません。私は何も営業トークをしていないのに取っていただける理由をお聞きすると「もちろん吹奏楽のキーホルダーが欲しいのもあるけど、それだけじゃなくて、来年受験生だからやっぱり新聞は読ませたほうがいいかと思って」「あなた去年そう説明してくれたでしょ」と言っていただけたのです。その奥様は去年私が説明したことをしっかりと覚えていてくださって「あなたが前にここを読ませたほうが良いって言ってたところをもう一度おしえてくださるかしら」と言っていただけました。

私はあれだけ警戒心の強く、きつめな奥様がすんなりとご契約していただいたことにうれしさと驚きがあったのはもちろんですが、1年前のトークを振り返り、営業に一生懸命心を込めて丁寧にやることで無駄なことは無いんだなぁ、、、と再確認した1日となりました。

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