レジェンドストーリー

STORY.56
2015年下半期レジェンドストーリー特別賞S.K
平成27年10月度 ASA板橋西部 


その日もいつものように販売店につくと、軒並み訪問を開始しました。
しかし、夕方になるまで一件もご契約をいただくことができず、また、その月はその日まで、なかなか思ったように結果を残すことができずに悩んでいた私は、言いようのない焦りと不安に駆り立てられながら、さらにペースを上げて訪問を続けていました。そのとき、あるマンションの一室にさしかかり、インターフォンを押すと、扉が開き奥様が出てこられました。
私は『朝日新聞です』と元気に挨拶をし、深々とお辞儀をしました。すると『あっ、朝日さん!うちはね、お宅から小学生新聞をとっているわよ!』と奥様がおっしゃいました。私がすかさず『朝日新聞の本紙はいかがでしょうか?』とお聞きすると、『うーん、いらないのよねぇ』と一言。しかし、その断り方に何かを感じた私はひたすらといつものように朝日新聞のよいところなどをご説明し、お勧めしました。するとなんと奥様は『じゃあ今は忙しいから8時にきて!』と言ってくださいました。私はいったん扉を閉め、マンションの1階まで下りることにしました。すると先ほどのお宅の方から子供たちの大きな声や先ほどの奥様の声が聞こえてきました。どうやら、マンションの一室で学習塾を経営されていらっしゃるようです。教育に強い朝日新聞。私は『これはいけそうだな』と思いながら、そのマンションを後にしました。
そして、20時に近づくころ、先ほどのお宅を訪問するために、再び私はそのマンションの前に立っていました。
そして、訪問した際にお話しする内容を組み立てながら、会話の流れをイメージし、そのお宅のインターフォンを再度鳴らしました。
すると、先ほど同様奥様が出てこられましたので、私は深々とお辞儀をし、朝日新聞のよいところを一生懸命話し始めました。すると奥様は、受験を控えている小学校6年生のお子様がいらっしゃること、その傍らでお子様と同世代の子供たちに学習塾を営みながら指導をしていることなどをお話しいただきました。
そして奥様は、だから小学生新聞が必要であると、結論付けているご様子で『一般紙まではいらないわねぇ』とおっしゃいました。
そこで私は、受験における朝日新聞の出題数の強さをまずご説明し、支店長と同じアプローチブックを開き、『本紙の中には小学生のお子様でも十分に読んでいただくことができる記事がたくさんありますよ!』とご説明をしました。
すると奥様は、アプローチブックを食い入るように眺めながら、『こんな記事が本紙には載っているんですか?』おっしゃいました。私は『はい!そうなんです。朝日新聞の記事の中にはこのように振り仮名がふってあったり、小学生のお子様でも読んでいただける記事がたくさんあります』とお伝えしました。
すると奥様は、突然目を輝かせ『これならうちの娘にも読ませることができるわ!すごい!!』『そして塾の子供たちにも読ませることができるわね』『実は最近は親御さんが新聞を読まなくなっているから、子供たちも新聞をよまないのよねぇ、でもこれなら親御さんにも勧められるわ!たくさん広めてあげるわね』
という何とも感激なお言葉をいたたくことができました。

そして、もちろんその後は、ご契約をいただくことができたのです。

帰り際に奥様から『こんなに丁寧に一生懸命説明してくださってありがとう。本当に楽しみにしているわね、頑張ってください』と温かいお言葉までいただきました。

その日まで、散々な毎日が続き、たくさんの悔しい思いがあったのですが、この奥様との出会いで、救われる思いがしました。

紙面の内容を理解してご説明をすることができたこと、支店長のアプローチブックをそのままコピーさせていただいて、なおかつきちんと使えたことも大きな要因であったと思います。

そして何よりも、最後まであきらめずに訪問し続け、また、何度断られようとも決してあきらめなかったことが、この1件のご契約につながったのだと思います。

私は、これからも商品である朝日新聞の良さをしっかりと売ることができるセールスのプロであり続けたい、そう決意を新たにしながら、販売店へと帰路につきました。



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