レジェンドストーリー

STORY.46
2014年上半期レジェンドストーリー金賞I.H
平成26年3月度 ASA鶴川

その日もいつもと同じように、販売店に到着すると、準備を整え仕事を開始しました。いつものように仕事をしていると、私はあることに気づいたのです。そう、これから訪問しようとしていたお宅に、私は以前、伺った事があったのです。

話は3ヶ月ほど前にさかのぼります。時間は20時25分、目標もあるし、帰るに帰れない状況で、このお宅を訪問したのです。「新聞は要らないし、絶対に取りたくない」と言う奥様に、私は延々とお願いし「サービス品もたくさんお付けするといい、さらには新聞が要らなくても私のために取って下さい、チームのノルマがかかっているんです!今回だけでいいです、何とかお願いします!!」とかなりのご無理を言ってご契約を頂いたお客様でした。
お仕事から帰ってきたばかりの奥様は、最後には、「しょうがないわねぇ3ヶ月だけよ」といいながら笑顔でご契約を頂きました。とはいえ、なかば押し売りのような営業になってしまい、その日は心苦しさと、目一杯の感謝の気持ちでありがたく家路に着いたことを思い出しました。

そして3ヶ月が経過し、やはり奥様は新聞をやめていたのです。私は「この前もご無理を言ったし、またお願いしますと言ったら怒られるかなぁ」と思いながら恐る恐るカメラつきのインターフォンを押してみました。
なんともいえない緊張感が全身をおそいます、、、シーン、、、
留守です。私はふー、と一息つくと、「夜またこよう」と心に決め、次のお宅へ向かいました。

そしてその日の20時過ぎ、再度そのお宅の前に立つ私。恐る恐るインターフォンを押すと今度は「はい」とお出になりました。私が「前回お世話になりました朝日新聞と申しますが」と緊張気味に言うと奥様は、「あっ、あれ?あなた!ちょっと待ってて!」とインターフォンが切れました。
何だこの反応は、なんだろう、どうくるのか?と予想外の反応に戸惑う私。するとガチャっとドアが開き、奥様が出てこられました。出てくるなり奥様は「あなた遅いわよ、待ってたのに!」といいながら「お久しぶりね、あの時はありがとう。でもあなた遅いから読売取っちゃったじゃない」というではありませんか!ますます意味がわかりません。私が「奥様、前にご契約を頂いたときに新聞は要らないっておっしゃってましたよね?」と言うと奥様は「そうなのよ、でも、せっかく配達されるし、もったいないからさ、読むようにしてたらね、段々あなたの言うとおり、新聞あったほうがいいなって思うようになってきてね、続けて朝日読もうと思っていたんだけど、せっかく継続するならあなたからがいいなと思って継続せずに待っていたのよ」「でも、あなた来ないから待ってるうちに今度は読売の人が来て感じよかったから取っちゃったのよ」「失敗したなぁ、もう」とおしゃいます。私が「そうでしたか、申し訳ございません」といい「今回限りとお願いした手前、またご無理は言えないと思っていました。」というとおくさまは「そうだったの、いいのよ、あなたのおかげで新聞を読んで行こうと思ったんだからさ」なんとも冥利に尽きるうれしいお言葉をいただきました。私が「ありがとうございます」「では、読売さんのあとでいいのでお願いできますでしょうか?」と言うと、奥様は「もちろんいいわよ」といっていただきました。そして「今回は6ヶ月でいいわよ」と快くご契約をいただきました。奥様は「ありがとうまた来てくれて、頑張ってね!」と私を丁寧に見送ってくださいました。私は深々とお辞儀をし「ありがとうございました」とそのお宅をあとにしたのです。

営業と言う仕事は、数字にこだわりぬかなければならない大変厳しい仕事です。そのため一生懸命仕事をすると、お客様にご無理を言わなければならない事があり、葛藤が生まれたりすることもあるのですが、このお客様のようにはじめは大変ご無理を言いましたが、結果的に新聞のよさに気づいていただき、お客様の日常をほんの少し有意義にするお手伝いをすることにつながったことで、ますますやりがいを感じ、さらに自信が持てた。そんなうれしいご契約でした。

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