レジェンドストーリー

STORY.30
2012年下半期レジェンドストーリー銅賞N・S
対象ストーリー
平成24年7月度 ASA玉川上水 担当区域 区

玉川上水の団地でのお話です。
その日は、スタートからなかなかのペースで契約件数を重ねていたのですが、途中からペースが落ち次の件数に届かない一角がありました。
高年齢世帯とクレームでなかなか次の一軒の契約に結びつきませんでした。
『朝日には嘘つかれて、しつこいセールスまで受けた』と厳しく叱られる時間が続いたのですが、ある一軒で『中に入りなさい、大変ね』と言ってくれた、優しいおばあさんがいました。『これは、取れるぞ』と意気込んで入ると、話をすればするほど、会話が怪しくなりました。そう、そのおばあさんは認知症っぽいのです。
内容のよい契約を頂くレジェンドの班長として、分かっていて認知症の人から契約をもらうのは言語道断!あきらめて帰ろうとしたら『ピンポーン』とお客さんが来ました。『お客さんがきたので帰ります』とドアを開けたら、なんと、その前に訪問したばかりのクレーム爺さんでした。
次の瞬間『お前!!そのばあさんに何をした!!』と血相変えて、怒鳴ってきました。聞くとやはりそのおばあさんは認知症らしく、そんなおばあさんをいじめていると思われていたのです。僕は、『かくかくしかじかこういうわけで、今は朝日新聞は全員気持ちこめてやってます』と話していると『どこの馬の骨か分からんやつが新聞屋にはいると思ったが、やっと骨のある男が来たか』と感心してもらいました。おじいさんは、配達はかたくなに拒否していたのですが、新聞は好きで毎日コンビニなどで買っているようでした。僕は『コンビにだと月4500円かかるし、夕刊もあわせると6000円もしちゃいますよサービスもあるし、安くなるし、気持ちもこめるので、試してもらえませんか』と聞いてみたら『きみならいいよ』とご契約を頂く事が出来ました。

新聞屋とお父さんとの、長い冬の時代に雪解けを感じた1件でした。

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