レジェンドストーリー

STORY.15
2011年上半期レジェンドストーリー銀賞S・M
対象ストーリー
平成23年5月度24日 ASA小金井南口 担当区域8区

その日は、とても天気もよくすがすがしい一日でした。
いつもどおり、販売店についてすぐ営業活動を開始すると、14時くらいに最初の一件目の契約をいただく事ができましたので、『今日はなんか調子がいいな』と思いながらそのまま軒並み訪問を続けていました。
しかし、その後はなかなか成約までこぎつけないまま18時を迎えました。
すこしあせり始めたころ、あるマンションの前にさしかかりました。
僕は、そのマンションを訪問してみようと思い、エントランスに向かうと、数人の子供達がマンションの入り口付近で遊んでいました。僕は、子供達に『こんにちは』と声をかけながら中に入り、一軒ずつ訪問を開始しました。
訪問を開始して少しすると、僕の話は聞いてくれるのですが、なかなかよい返事がもらえず『ごめんね、新聞はいらないから』と断られそうになったお客様がいました。僕は、ドアの前でそのお客様に渾身の力をふりしぼって『お願いします』と頭を下げてお願いしているのですが、『本当に、いらないから』と断られ、『もうだめかな』とあきらめかけたその時です。僕の背中のあたりから『お願いします』という声が聞こえてきました。僕は、一瞬何が起こったのかもわからずに、後ろを振り返ってみると、なんと、さきほどの子供達が僕の後ろに並んで頭を下げているではありませんか。
お客様もさすがにその光景には驚きを隠せない様子で、少し微笑みながら『こんなのはじめてよ』『負けたわ』といってご契約をいただく事ができました。
もちろん僕もはじめての経験でしたし、とても楽しくて、うれしくて、心温まる、大切な思い出になりました。

セールスという僕たちの仕事は、『人と人とが織り成す筋書きのないドラマであり、人とのふれあいそのものなのだ』という事を再認識できたと同時に、僕の必死な思いに天使が味方してくれた。そんな若葉香る春の日の出来事でした。

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