レジェンドストーリー

STORY.12
2010年下半期レジェンドストーリー銀賞H・I
対象ストーリー
平成22年 月度 ASA国立北部

その日は、新人スタッフの同行研修でした。久しぶりの同行研修、新人さんの手前もあるし、今日は絶対に3件以上はやらないと、と思い仕事に入りました。しかし、訪問をスタートして5時間いまだに一軒も成約することが出来ません。時計の針はすでに18時を回っています。まずい。。。。
それまで、レジェンド営業方針のとおり、平場の一軒家を軒並み訪問していたのですが、反応があまりよくありません。このままでは、、、。不安がよぎります。。
少し、アパートを訪問してみようかな、、、。という思いが頭をもたげてきます。
いや、同行研修だし、そんな弱気な事ではだめだ。どんな日でも、最後まであきらめずに軒並み訪問する事で道が開けていくのだという事を、新人さんに見せなくては、よし、腹くくってこのまま軒並みたたききろう!
そう思い、さしかかった次のお宅は、大きな造園屋さんでした。
奥様は、出てこられるなり、「うちには勧誘は来たことがないのよ」とセールスに来ないことを不満そうにおっしゃいました。
僕は、今日のこれまで訪問したお宅の雰囲気で、「それはありえない」と耳を疑いましたが、「申し訳ありません、長い間お待たせいたしました、今までの分まで精一杯頑張ります」と、朝日新聞をお勧めすると、東京新聞を長年にわたり購読されているお客様でしたが、あっさりと1年間契約していただく事ができました。僕は「よかった、とりあえず1件目、それにしても、よし!と腹をくくったあと飛び込んだ1件目で成約。不思議な事もあるものだなぁと思いながら」と心の中で胸をなでおろしました。
本来ならここで監査の電話を販売店にいれるのですが、僕はいつも、契約が取れたら、そこで一喜一憂し、訪問を中断してしまうとせっかくのいい流れが途切れてしまうので、その勢いとテンションを利用してそのまましばらく集中して訪問をし続けます。その時も、そのまま訪問を続け、1件インターフォン越しに断られたあと、ふと「そういえば、新人さんに販売店に監査をお願いすることも教えなくては」と思い、一度訪問を中断し、新人さんに監査の仕方や、契約の内容の確認など教えていました。すると、ちょうどそこに先ほどインターフォン越しに、ご主人に断られたお宅の奥様が帰ってこられました。
その奥様は、そのまま家の中に入られましたが、少ししたら出てこられて、「あなた達、朝日新聞の方?」僕は、何か怒られるのかな、と少し緊張しながら、
「はい、そうです。何かございましたか?」とうかがうと、
な、な、なんとその奥様は口を開いた次の瞬間「とってあげてもいいわよ」というではありませんか。
まさか、さっきインターフォンでご主人に断られたばかりなのに、、、。今日は、驚く事ばかりです。
奥様は、続けて、「ただね、」といいながら、前回購読したときにいやな思いをされたことなどをお話いただきました。僕は、謝罪をするとともに、今後はそのようなことがないよう、精一杯頑張らせていただくという事、また、過去のこともきちんと販売店の店長にお伝えするということをお約束させていただき、ご契約をいただきました。
なんと、偶然が重なるものなのでしょう、とにもかくにも、3件まであと1件。なんとしても、遣り遂げるぞ!と、決意を新たにし、全力で走り回って訪問し続けましたが、その後はなかなか成約には至らず、時計の針は20時15分、「タイムアップか、今日は終わりかな」と思いましたが、ラスト1件!と飛び込んだお宅で、ついに、3件目をいただく事ができました。

家路につきながら、ふと、一日を振り返ってみると、あのとき、アパートに逃げようかと一瞬迷ったときに、腹をくくってこのまま訪問し続けると決めた瞬間1件目を頂き、普通なら立ち止まらないところで、新人さんに監査の入れ方を教えていたからたまたま奥様が帰ってくるタイミングに居合わせて2件目を頂き、もういいか、と思っても最後まであきらめない事を新人さんに教えたくて飛び込んだ最後のお宅で3件目をいただくことができました。

久しぶりの同行研修で、新人さんに仕事を教えるつもりが、たくさんの事を教わり、初心に帰ることが出来た、仕事に教わる事の多さ、仕事の奥の深さ、そんな事をかみ締め、又ひとつ地に足が着いた、そんな一日でした。

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