レジェンドストーリー

STORY.09
2010年上半期レジェンドストーリー金賞H・I
対象ストーリー 
平成22年6月度

ASA等々力での話です。
いつもどおり軒並み訪問を開始すると、ある商店街にさしかかりました。
一軒一軒訪問していく中で、ある八百屋さんを訪問したときです。
『今、新聞はお読みですか?』
『ああ、毎日だよ』
『その後朝日新聞お願いできないでしょうか』
と、いつもの調子でお勧めしていたら
『おう、兄ちゃん8月からでいいか?』
とご主人が言うではありませんか。
僕は、わけもわからず『はい、ありがとうございます』というと
ご主人は『兄ちゃんが来たらしょうがねえやな』
『兄ちゃん、この前も来ただろ、普通の拡張員ならよ、とらねぇってわかった瞬間にチッとかケッ、とか言わんばかりに感じ悪くなるもんだけどよ、兄ちゃんとってやんなかったのに帰りがけも感じよく帰っていったからよ、今度来たらとってやろうと思っていたんだよ』
僕は『ありがとうございます、とてもうれしいです』といいながら、正直とても複雑な心境でした。なぜかというと、僕がその八百屋さんを訪問したのはその日が初めてだったのです。
僕は『他の人と間違えています、それは僕じゃありません』と正直に言いたかったのですが、言ってしまったら契約がなくなってしまうかもしれません。しかもその日はまだ契約が取れていませんでした。
どうしよう、、、言うべきか、言わないでおくか、、、。
その様子を見て、八百屋のご主人は言いました。
『なんだ、兄ちゃんもしかして覚えてねぇのか?』
『いえ、あ、、はい。。』と歯切れが悪い僕。行ってないんだから覚えているはずがありません。
するとご主人が『2ヶ月前くらいだったかな、兄ちゃんココじゃなくて自宅に来たんだよ。うちは通り4本向こうだけどな、来たろ?』
『そうだったんですか、行ってます、それなら確かに行きました』
その日は前回仕事をした区域と同じ区域を選び、その続きを訪問していたのです。『兄ちゃん、新潟かどっかの人じゃなかったっけ?』
『はい!そうです!確かに僕です。よかったぁ、ありがとうございます』
『だからいってんじゃねぇか。思い出したか?じゃあ、半年な』
と、快く契約していただいたご主人の男気にふれ、『日ごろの行動の大切さ』を改めて実感し、身を引き締めるとともに、思い出に残る一日でした。

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