レジェンドストーリー

STORY.05
2009年下半期レジェンドストーリー銀賞 H・K
対象ストーリー
平成21年7月度 

その日は、前日の成績が少し不調だったこともあり決意を新たに仕事に臨んだ一日でした。
いつものように、地図の端から訪問を開始します。
しかし、昨日の不調を引きずっているのか、なかなかお客様と話が出来ません。惜しいところまではいくのですがなかなか成約に至りません。ふと時計を見ると、17:00を回ったところです、中間報告まであと一時間。不安がよぎります。少しあせり始めてきたそのとき、インターフォンを押すとご年配のご主人がドアから出てこられました。基本動作で挨拶をし、少しの間お話をさせていただいていると「新聞はずいぶん前にやめた」とのことでした。思わず理由を尋ねると新聞をやめた理由はご主人がご病気で入院費がとてもかかるからである事が分かりました。今日一番長くお話することができたお客様でしたので、何とかお願いしたい気持ちはありました。しかし僕は、今まで新聞をご購読いただいた感謝と、早く元気になってくださいとお伝えし、『お忙しいところお話していただいてありがとうございました』と退出しようとしました、すると、奥にいて話を聞いていらっしゃった娘さんが出てこられて『気遣っていただいてありがとう』『あなたみたいに押し売りじゃない新聞屋さんもいるのね、よかったら私が契約しますよ』といっていただきました。

この仕事はフルコミッションの世界で、調子が悪いとあせったり、何とか数字を出そうという気持ちになりがちですが、一つ一つどの契約にもそこに必ず『お客様の想い』や『人生』があって『人』ときちんと向き合う事が原点だということを改めて再確認させていただきました。僕は、そんなお客様の想いにこたえらるようなセールスマンでありたいし、そんな想いにこたえらる『人間』でありたいと思います。

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